旅するチェリスト水谷川(みやがわ)優子のブログ

2012-05-15 Tue 11:45
ベートーヴェン「希望に寄せて」連続演奏会その1おわり~そして次への巻!
またしてもブログが滞ってしまってごめんなさいまし!!
今回は長いです~

さて、土曜日の紀尾井ホールでのリサイタル「ベートーヴェン・チェロ作品全曲演奏会第1回目」
おかげさまで無事に終了いたしました!
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(↑珍しくコンサートのはじまる前に1枚!こんなに準備が早々にできていたのは初めてだったかも…)

たくさんの方にいらしていただけて本当に幸せに思っております。
ありがとうございました!!

今回はなんだか不思議なことに演奏後の「終わった!」感がまったくなく、いまも「続く」感でいっぱいです。やっぱり11月に2回目があるからでしょうか??

なんと、それは山本さんも同じだそうで、打ち上げの席でベートーヴェンの5番D-Durのフーガがアタマのなかに流れてきたら、ふいに横から『僕、続きで5番が聴こえているんです…』と言われてびっくりしました。
一緒に演奏するとなにかシンクロするのかもしれませんね。
558648_10150789250422400_708732399_9668340_1583552023_n.jpg終了後の楽譜の図(徳ちゃん撮影)
とにもかくにも、3、4、5月前半まではいろんなことがあって、実にさまざまな体験をさせていただきました。

そのせいか『よく寸前まで講習会をやっていたわねえ、練習できなかったでしょう?』とか
『ソナタ3曲と変奏曲1曲、体力いりますね、準備も大変だったでしょ?!』などというお言葉をいただいたのですが、あまり自覚がなく「はああ、そおですねえ。。。」としかお答えできませんでした。

土曜日はある意味で気負うことなく迎えた1日と言えます。(間違った気合いはかえって邪魔だったかも)
プログラムに書いたことにも繋がりますが、私にとってのベートーヴェンは不必要に相対したり、超えようとする外側にあるものではないようです。

それからカイロや(続き、また書きます~いまは選挙でたいへんらしい!!)、先日のGWのような日本での講習会では、若者に接する時間によってじぶんの中が整理されるようで、練習時間と引き換えにできないほど自分のためになっているのが自覚できました。まさかみんなの若さを吸いとっている?!

そういえばリサイタル前夜におもしろいことがありました。
あの日はいつものように真夜中までのろのろごそごそと夜行動物になっていたのですが、消灯寸前に手にしたのは、なぜだか何年も手にしていなかった<ベートーヴェンの遺書>でした。
(そう、あの有名なハイリゲンシュタットで書いたものが、ドブリンガーから薄い小さめの本として出版されているのです。直筆のコピー付き!)

これはモーツァルテウム音楽院の卒業祝いに恩師ハイディ・リチャウアー先生にプレゼントされた大切なもの。

一体なぜ、どこから、コロリとそれが出てきたのか、これまた謎…
(たんに整理整頓できていない?!いろんな意味で自分でもショッキング( ̄▽ ̄;)!!)

とにかく、それはいきなり床に転がりでてきました。
そして久々に開いてみると、そこはちょうど弟カールへ宛てた(もう1人の弟ヨハンの名は消されている)ページだったのです。

 本当にそれは、なんと切実で正直な言葉なのでしょうか。
 全くこの人ったら、自分を「飾る」ことをしない(できない)んだから。。。

人間として不器用なルードヴィッヒにまた愛おしさがこみ上げ、
またクリエーターとしてのベートーヴェンの不遜までな自負に圧倒された瞬間でした。

遺書の内容に関しては私の拙い言葉など通さずにぜひぜひご自分でお読みいただきたいと思いますが、とにかく私はそれを書いていた時分のベートーヴェンは<自殺という考え>も乗り越えて、新たな境地にあるように感じます。

<もう迷わない>自分に向かってくる問題(耳に関する恐怖)を認め、苦しみながらも真っ向から受け止めようとする、そんなベートーヴェンの姿がくっきりと残されています。

彼の死後にこれを読んだ弟は、そして当時の人々はどんな気持ちになったかな…などと思いながら、眠りにつきました。


前記には「相対しない」と書きましたが、でももしかしたら、いま後期のカルテットを弾いたら<そびえたった険しい山に挑戦!>という気持ちになるのかもしれません。

第2番も第5番にしても、いまと11月の私は全く違う中味になっているはずだし、なっていないと困る!
そういうわけで、連続演奏会のプログラム冊子も2回に分かれています。
そのころの自分はなにを考えてなにを音に紡ごうとするのかな。。。


 とにかく、皆さま、本当にありがとうございました!
 もしも…またお付き合いくださったらこんなに嬉しいことはありません。

 心から感謝をこめて。。。    水谷川優子


*御報告*
アンコール曲の「希望に寄せて」演奏時に触れさせていただいた(マイクがなく聞こえにくかったのではと申し訳なくおもっています。。。)あしなが育英会の震災・津波遺児のための「東北レインボーハウス建設基金」への手作り募金箱の中味ですが、なんと69,127円もの金額になりました!!

さっそく昨日、郵便局から振込ました。ありがとうございます!
これに11月の終了後にはコンサートからも寄付させていただきます。
純益がでるように私もうんと頑張らねば~

では、フメクリスト以上の存在:吉池公美さん、マネージャーMちゃん
そして山本貴志さん、ありがとう!また一緒に音を創っていけるのを嬉しくおもっています。
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また秋も宜しくお願いいたします。


では当日のようすなど。。。
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仲良しの美女ピアニスト宮谷里香りんと高橋多佳子ちゃんが駆けつけてくださいました!
Image 111212デュオ・グレースとしても素晴らしい活動をしているお2人、なんとすでにブログに書いてくださったそう!!遅れをとりました(・O・)」
多佳子ちゃんブログ(なんと山本くんのことは高校生のころからご存知だそう)
りかりんブログ(りかりんとは秋からプロジェクト始動です!)

先日の講習会に参加した初々しい生徒たち&頼もしい助っ人のチェリスト佐古くん、M夫ことマークの図
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石川、兵庫、奈良からきてくださった友人たちとマーク、そして中腰につきあってくれる山本さんの図
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ドレスはまたしても祖母の80年ほど前の帯を一本つぶしてデザイナーSさんに作っていただきましたが、実はスカート部分が取り替えられます。友人Tちゃんのツテで手にいれたタイ本場のシルクは前半が金かかったヴェージュ、後半が日本の紫、刺繍部分に色をあわせました。和のデザインは斬新でインスピレーションを受けます。

そして…コンサートにいらして戴くだけでも本当に本当に嬉しいのに、またしてもクリスマスのようにプレゼントをいただいてしまって。。。恐縮です。。。
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素晴らしいお花の数々の一部↑さらにありまして、いま私の部屋は自然のアロマに満ち溢れています。
それに和洋のお菓子、そして言わずもがなの嬉しいお酒類(笑)

お手伝いくださった友人美女3人~いちばん右はいつも舞台に素敵なお花を飾ってくださるフローリストの野崎由理香さんです。
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↓假屋崎省吾さんは山本さんと仲良し(共演者&ファン?!)私も以前ガラコンサートで御一緒になりお話しましたが、優しいお人柄の方です。
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そして、これ「だだーん!」
前回2月のEnne倶楽部イベントででたサプライズのショコラ・チェロ・ネック!!
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あまりにも私が羨ましそうにしていたため、TちゃんとそのボディガードIくん、ショコラティエ武藤さんが新たにプレゼントしてくださいました。ありがとう!!

でもチェロ雄にそっくりすぎて「食べられない~(涙)」と躊躇していたら、マークが「一緒に食べようっ!」と言ったので思いきって入刀しました。

ローレルさんのショコラ、やっぱり美味しいです。

それでは次にむかってGO!

サイドバーに更新しましたが、5月は25、26、27日と続いて弾かせていただきます。
25、26は久々の12人のチェロで楽しみだし、
27は美奈子さんとラジオでライブ演奏の公開収録です!

では、今からインタビューへ出勤~今日は雨なのでレインシューズだな。
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