10年という時間&感謝の気持ち

昨日は東京の某サロンにてクローズドのコンサートでした。
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ちょっと昔話をさせていただきますが、私の高校生時代といえば桐朋で日々学び、素晴らしい体験をさせて戴きながらも、密かに「いつか両親のようにヨーロッパで勉強を。。。」と思っていました。それは具体的な目標というよりも憧れに近いもので、しかも実力も伴わないのに(!)「一刻も早く留学したい」と夢みていたのです。

でも師匠は「まだ全部教えてないからダメ!それに今は自立して生活できないから、まだダメ!」と首を縦にふってくださらず…やっとお許しがでたときには本当に嬉しくて、骨を埋める覚悟で渡欧しました。

そしてチェロという楽器の特性で、本当に幸運なことに直ぐに色々なアンサンブルやオーケストラで御声がかかり学生時代からたくさんチャンスを与えていただいて仲間たちと演奏旅行へ、我ながら楽しく青春を謳歌したものだと思います。

でも故郷の日本に帰るたびに<お客さま>という立場の自分に「このままで良いのか?」と疑問を抱きはじめ、また根無し草になるような気がして、遅ればせながら2000年をすぎた頃に日本で本格的にチェロを弾いていこうと思うに至りました。

そうして、今までヨーロッパとの行き来を無くすことなく、なんとかやって来ることができたのは日本で支えてくださる方々がいてくださったからです。10年ほど前にサポートしてくださる会が発足、心ある少人数の方々がはじめてくださったのに、だんだんと口コミで広がり、いま10年前には思いもしなかったような、私にとって第2の仲間のような会となりました。不思議な感じですし、また、こんなに有難いことはないとも実感しています。
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昨日も御一緒してくださった美奈子さんとも長いご縁になってきました。
初共演のコンサートのことも昨日のことのように良く覚えています。
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素晴らしい先輩、仲間に恵まれて、それも本当に有難いこと。
感謝が自分の原動力なんだなあと思う、今日この頃です。

この場を拝借してお伝えしたいことがあります。
実は、この前日に祖母が97歳にて永眠いたしました。
私を育ててくれた祖母です。
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12月のベルリン滞在中に入院の知らせを受け、毎日「待っていて」と願っていたら、ちゃんと私の帰国を待ってくれたようです。そして私のこともわかってくれて「あら、帰ってきたの?」と言って微笑んでくれる瞬間がありました。

最後の最後の瞬間は、祖母の一番近い存在であった母によって看取られました。
私は一旦病院から帰されたので間にあいませんでしたが、まだ暖かい祖母にお別れをいうこともできました。
穏やかな寝顔はまるで微笑んでいるみたい。自分の祖母のことをお恥ずかしいですが「こんなに綺麗な人だったんだ」と嘆息してしまいました。
ちゃんと天に召されて登っていったんだと実感して、残された人が浄化されるようなそんな別れでした。
オーマ、ありがとうございました。
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Category: Diary コンサート
Published on: Sat,  19 2013 23:25
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